体外衝撃波
痛みに対する新たな治療法:体外衝撃波
当院では世界65カ国で効果を認められ、近年注目を浴びている体外衝撃波(拡散型圧力波治療器;ショックマスター)を導入しております。衝撃波とは音速を超える速さで伝わる圧力の波のことです。患部に体の外から衝撃波を加え、痛みの軽減や血行を促進させる効果があります。体外衝撃波は難治性の腱炎や腱付着部炎に対して優れた効果が確認されています。多くの有名スポーツ選手もこの体外衝撃波を取り入れています。
体外衝撃波が効く理由
①痛みの緩和
痛みを感じる神経を変性させ、痛みを感じにくくします。そのため治療後にすぐに効果が実感できることがあります。
②組織の修復
衝撃波により、血管新生やコラーゲン産生を促進する物質の分泌させることにより、組織の修復を手助けします。
当院で使用するショックマスター
体外衝撃波の特徴
- 即時的な鎮痛効果
- 治療時間は1カ所 5~10分
- 切開や注射を必要としません。体に負担が少なく治療後にすぐに歩行可能です。
副作用
発赤、内出血、腫れ、痛み、感覚異常などの神経障害
いずれも数時間から数日で消失することがほとんどです。
治療の対象となる疾患
筋・腱の慢性的な疼痛に対して適応となります。
- 肩:石灰沈着性腱板炎、肩腱板炎
- 肘:上腕骨外上顆炎(テニス肘)
- 手:ばね指、手根管症候群
- 足:アキレス腱炎、アキレス腱付着部炎
- 膝:オスグッド病、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)、腸脛靱帯炎(ランナー膝)
- 肩:脛骨過労性骨膜炎(シンスプリント)
このような方には使用できません
照射領域内に悪性腫瘍のある方、妊婦、植え込み型ペースメーカー、捻挫や肉離れ
骨粗鬆症、知覚障害、発熱
治療の期間・間隔
1週間に1度行ないます。個人差はありますが3〜4回の施術で効果が期待できます。ショックマスターを行なった後炎症期間が2〜3日あり、組織が回復するまでは1週間程度かかります。そのため、施術後2日間の激しい運動は禁止とさせていただきます。